スワップポイント狙いの通貨として人気の南アフリカランドですが、リーマンショック以降の対策について考えてみましょう。リーマンショック以前、南アフリカの政策金利は「10%以上」で推移していました。これは驚異的な数字ですね。100万円を預金すると、レバレッジ1倍でも年間で「10万円以上」の利息が受け取れる計算です。しかし、やはりリーマンショック以降は金利の引き下げが行われ、2009年10月現在では「約7%」で推移しています。
利下げが行われたものの、やはり「約7%」という数字はすごいですね。普通、リーマンショックのような大きな世界同時不況が起こったとき、南アフリカのような新興国は大きなダメージを受けるはずなのですが、それでも金利を「約7%」に据え置いているのは「すごい!」の一言です。
では、南アフリカの経済は、リーマンショックの影響が少なかったと言えるのでしょうか?答えは、「半分YES」ですね。南アフリカの強みは、何と言っても「天然資源」です。他の国では取れないような多くの資源が眠っているため、それらの取引によってリーマンショックのダメージからの回復を見せたのです。しかし、「半分YES」と言ったのには、もう1つの理由が隠されているんですね。
それが「資金の引き留め」です。南アフリカのような高金利の新興国は、海外からの投機マネーで潤っています。投機マネーで国内の経済の「底上げ」を行い、いずれ、「独り立ち」できることを狙っているのです。したがって、底上げが完了していない状態で資金が引き上げられれば、一気に国内経済が破綻してしまうことになります。だからこそ、高金利を保って投機マネーを引き留めておく必要があるんですね。FXシステムトレードとスワップ金利運用は全くの別物です。資金の引き留めによる高金利は、時として国内経済を圧迫します。なにせ、国内の銀行でローンを組んでも返済利息が高くなるため、「お金を借りられない人」が続出してしまうのです。つまり、南アフリカの高金利の背景には、ポジティブな理由とネガティブな理由が「混在している」と言えるんですね。